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回収を断られやすいもの一覧|金庫・ピアノ・タイヤ・バッテリー・消火器の捨て方

片付けを進めていると、粗大ごみの申込画面に品目が見当たらない、業者に「それはうちでは扱えません」と言われる、というものが出てきます。断られるのは意地悪ではなく、そもそも一般廃棄物の処理ルートに乗らない品目だからです。ここでは断られやすい代表的な品目を一覧にし、それぞれどこへ持っていけばよいのかを整理します。多くは業者に頼まなくても、購入店や専門の引取窓口で受け付けてもらえます。

断られる理由は3つに分けられる

  • 危険物:発火・爆発・有害性のおそれがあるもの(消火器、灯油、スプレー缶、農薬、ガスボンベなど)
  • 専門の回収制度があるもの:法律や業界の仕組みで別ルートが決まっているもの(タイヤ、バッテリー、バイクなど)
  • 重量物・構造上扱えないもの:処理施設の破砕機に入らない、人力で運べないもの(耐火金庫、ピアノなど)

自治体の粗大ごみと業者の使い分けそのものについては粗大ごみ・不用品回収業者・リサイクルショップ・フリマアプリの使い分けをご覧ください。

危険物を一般ごみに混ぜてはいけない理由

困るのは、「小さいから燃えないごみでいいだろう」と混ぜてしまうケースです。収集車の中で圧縮された瞬間に発火し、車両火災につながります。

環境省のリチウムイオン電池関係のページでは、リチウムイオン電池が強い衝撃や高温環境に弱く、それが理由で発火に至ることがあり、廃棄物処理施設等で火災等が発生していると説明されています。モバイルバッテリー、加熱式たばこ、電子タバコ、コードレス掃除機など、電池が内蔵された製品も同じ危険があります。

スプレー缶やライターも同様です。火災が起きれば作業員が負傷し、その地域の収集が止まります。少量だから、という判断が事故につながります。

品目別・引取先の早見表

品目主な引取先
消火器消火器リサイクル推進センターの特定窓口・指定引取場所
タイヤ購入したタイヤ販売店、カー用品店、ガソリンスタンド
自動車・バイクのバッテリー(鉛蓄電池)購入店、カー用品店、ガソリンスタンド、整備工場
バイク(原付を含む)廃棄二輪車取扱店、二輪車リサイクルの指定引取場所
灯油・ガソリン・エンジンオイル購入したガソリンスタンド・燃料販売店
塗料・ペンキ・シンナー購入した塗料店・ホームセンター、産業廃棄物処理業者
スプレー缶・カセットボンベ中身を使い切ったうえで自治体のルールに従う
プロパンガスなどのガスボンベ販売店・充填業者(所有権が販売店にある場合が多い)
農薬購入した販売店、JA などの関係機関
使用済み注射針(在宅医療)処方を受けた医療機関・調剤薬局へ返却
耐火金庫メーカー、金庫の専門業者、買取業者
ピアノピアノ買取業者、ピアノ専門の運送業者
仏壇仏壇店、寺院、閉眼供養に対応する業者
リチウムイオン電池・モバイルバッテリー回収協力店、自治体の指定回収

以下、公式の引取窓口が確認できるものについて補足します。

消火器は専用の回収ルートがある

消火器は自治体の粗大ごみでは回収されず、一般の不用品回収業者でも扱えないことがほとんどです。日本消火器工業会が運営する消火器リサイクル推進センターが全国の窓口を整備しています。

リサイクル窓口検索から都道府県を選ぶと、次の2種類の窓口を探せます。

  • 特定窓口:販売代理店等が、廃消火器の「回収」と「持ち込み」の両方に対応する窓口
  • 指定引取場所:消火器工業会が指定した場所で、持ち込みに対応

同ページには、エアゾール(スプレー)式消火具や外国メーカー製の消火器は対象外で、個別対応の際は事前連絡が必要と記載されています。手元の消火器がどちらなのかを確認してから連絡してください。制度全体の説明は消火器リサイクル推進センターのサイトにあります。

タイヤは購入した販売店へ

日本自動車タイヤ協会(JATMA)の廃タイヤについてのページには、一般消費者がタイヤ購入時に不要になったタイヤは、当該タイヤ販売店に処理費を支払って引き取ってもらうことが一般的であると説明されています。また、JATMA会員企業の営業拠点や販売店で一般廃棄物の廃タイヤの引取りが行われており、自宅に保管されていた不要なタイヤについても対応可能とされています。

注意点として、同ページには事業活動に伴って生じた廃タイヤ(産業廃棄物)は引き取ることができないと明記されています。また引取を希望する場合は事前に電話で確認することが推奨されています。ホイール付きかどうかで扱いが変わることもあるため、電話の際に伝えてください。

自動車用バッテリーは購入店・整備工場へ

自動車用の鉛蓄電池は、鉛と希硫酸を含むため一般ごみには出せません。使用済み自動車用鉛蓄電池のリサイクルは一般社団法人 鉛蓄電池再資源化協会(SBRA)が仕組みを運営していますが、これは主に排出事業者向けの制度で、個人が直接持ち込む窓口ではありません。

個人の場合は、バッテリーを購入した店、カー用品店、ガソリンスタンド、整備工場に相談するのが現実的です。新しいバッテリーへの交換と同時なら引き取ってもらえることが多く、単体持ち込みの可否と費用は店によって異なります。

なお、乾電池や小型充電式電池は別の仕組みです。自治体の分別ルールと、回収協力店の有無をお住まいの自治体で確認してください。

バイクは二輪車リサイクルシステムへ

原付を含むバイクは、自治体の粗大ごみでは受け付けられません。公益財団法人 自動車リサイクル促進センターの二輪車リサイクルの紹介によると、国内二輪車メーカー4社と輸入事業者が立ち上げた「二輪車リサイクルシステム」があり、廃棄する際はまず廃棄二輪車取扱店に相談し、使える場合はリユース、使えない場合は同システムで適正処理・再資源化される流れになっています。

窓口は廃棄二輪車取扱店の検索、または指定引取場所一覧から探せます。処分の前にナンバープレートの返納(廃車手続き)が必要です。

灯油・塗料・農薬・スプレー缶

これらは全国共通の引取窓口が整備されていない品目です。基本の考え方は「買った店に相談する」になります。

  • 灯油・ガソリン:購入したガソリンスタンドや燃料販売店へ。下水や地面に流す、公園などで燃やすといった処理は絶対に行わないでください。
  • 塗料・ペンキ・シンナー:少量であれば購入店やホームセンターで相談。量が多い場合は産業廃棄物処理業者の領域になります。
  • 農薬:購入した販売店やJAなどの関係機関へ。使用期限切れの農薬も同様です。
  • スプレー缶・カセットボンベ:中身を使い切ってから出すのが原則ですが、穴を開けるかどうかは自治体によって指示が正反対のことがあります。必ずお住まいの自治体のごみ分別ルールを確認してください。
  • プロパンガスなどのガスボンベ:容器の所有権が販売店にあるケースが多く、勝手に処分できません。販売店・充填業者に連絡してください。
  • 使用済み注射針:在宅医療で出た注射針は、処方を受けた医療機関や調剤薬局に返却するのが一般的です。回収方法は自治体・薬局によって異なるため、事前にご確認ください。

金庫・ピアノ・仏壇は「重い・売れる・供養がいる」

耐火金庫は、中にコンクリート状の耐火材が詰まっており、家庭用の小型サイズでも相当な重量があります。処理施設の破砕機にかけられないため、自治体では受け付けないことがほとんどです。メーカーや金庫専門業者、買取業者に相談してください。手提げ金庫(耐火材が入っていないもの)は金属ごみとして扱える自治体もあります。

ピアノはまず買取を検討する価値があります。アップライトで200kg以上あることが多く、搬出には専門の技術が要ります。ピアノ買取業者や専門運送業者に依頼するのが基本で、状態によっては引取費用がかかります。

仏壇は、処分そのものよりも閉眼供養(魂抜き)をどうするかが先です。仏壇店や菩提寺に相談し、そのうえで搬出方法を決める流れになります。

いずれも「重量物」として通常より作業費が高くなる品目です。見積もりを取る際の考え方は不用品回収の料金はどう決まる?見積書の内訳と確認ポイントを、依頼の流れは不用品回収を依頼するときの手順をご覧ください。

まとめ

回収を断られる品目は、危険物・専門制度があるもの・重量物のいずれかに当てはまります。消火器は消火器リサイクル推進センターの特定窓口、タイヤは購入したタイヤ販売店、バイクは廃棄二輪車取扱店、といったように、それぞれ引取先がはっきり決まっているものも多く、探せば自分で持ち込めるケースは少なくありません。ここに挙げていない品目や、地域による差が大きいものについては、お住まいの自治体の公式ページで確認してください。家電4品目の扱いはエアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は粗大ごみに出せない、パソコンや小型家電はパソコン・小型家電の捨て方にまとめています。

対象外の品目が混ざっているときは事前に相談する

回収を依頼する前に「これは扱えますか」と品目を伝えておくと、当日に積み残しが出るのを防げます。

対応品目を確認してみる

※対応できる品目は事業者の許可内容によって異なります。危険物は専門の引取窓口をご利用ください。

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